カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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私は日本にいた頃から、アルコールはそれほど得意ではありませんでした。

亡くなった母によると、2~3歳のときに父の晩酌をねだって、ビールやお酒をなめていたそうですが、その後は若い頃から、飲みに行っても一杯だけ。友達と一緒のときは、甘いフィズ。ビールは美味しいとも思いませんでしたが、日本では仕事をしていると、付き合いで飲む機会が結構あります。とりあえず乾杯して、ちびちび頑張って飲んでいました。

そんな私にとって、カナダの楽な点は、付き合いで飲むことが殆どないことでしょう。

日本同様、12月には忘年会ならぬクリスマスパーティ―があって、会社の同僚やその家族とレストランで「飲み食い」するのですが、そういった場所で「私は飲めません」と言っても白けたりはしません。

その結果、どんどんアルコールに弱くなり、カナダ在住歴20年を過ぎた今では、ほぼ「下戸」状態。たまに、「ちょっと舐めってみようかな」と思うことはあり、夫と一緒のときは、「一口だけ頂戴」と頼む程度です。

そんな状態になっているのに、日本にいたときのように、少しだけ...とアルコールに手を出したために失敗した苦い記憶もあります。

15年ほど前のことでしょうか。夫の会社の夏の集まりで、バンクーバーから東に100キロほどの場所でバーベキューをしたことがあります。暑い日だったので、ついつい口当たりのよかったワインをグラス半分ぐらい飲んでしまいました。

と、視界が揺れ始めました。

「やばい!」と思った私は夫にこっそりと「酔ったと思う」と打ち明け、トイレに連れて行ってもらいました。一人では歩けない状態で夫が支えてもらわないといけませんでした。

大した量を飲んだのではなかったので、トイレに行ってしばらくするとしっかりしてきましたが、夫は「飲めないって本当だったんだ!」と驚いていました。

カナダでも飲めないと言っても「ちょっとぐらいどうぞ」と勧められることもありますが、以後は夫が「本当に飲めないんだ」と強く断ってくれます。

アルコールを飲まないと何かと安上がりですが、「人生、損しているなぁ」と思います。


サンクスギビングやクリスマス、イースターと家族の集まりでもアルコールが登場しますが

サンクスギビングやクリスマス、イースターと家族の集まりでもアルコールが登場しますが





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