タイ

タイ:バンコク

青柳 みちよ(あおやぎ みちよ)

職業…主婦ライター

居住都市…バンコク(タイ)

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ゆるゆるの電線にうちるける雨

ゆるゆるの電線にうちるける雨

現在バンコクは雨季の真っ只中です。スコールのような激しい雨が降り始めると、もう傘をさしても外を歩ける状態ではありません。地面を叩きつける雨の音が部屋の中にいても聞こえ、雷もゴロゴロとよく鳴ります。つい先日は雷がすぐ近くで3度ほど立て続けに落ちるような音が聞こえ、生きた心地がしませんでした。


入り口が道路よりも低い民家や店ではコンクリート壁は必須だったのかも

入り口が道路よりも低い民家や店ではコンクリート壁は必須だったのかも

この“雨”が災いして未曾有の大洪水が発生したのが今から3年前、2011年のことです。
洪水の拡大に焦りを感じたバンコク市民は、コンクリートで家の入り口を囲むなどして雨水の侵入を防ぐ工夫をしました。
「コンクリートで固めちゃって、洪水が終わったらどうするんだろう?」と不思議に思いましたが、あれから3年たった今でもコンクリートで囲んだままの家は多くあります。


お洒落なショッピングセンターもこの通り 無粋だけど仕方ない?

お洒落なショッピングセンターもこの通り 無粋だけど仕方ない?

それ以外にもホースで雨水を排水溝にはく装置を設置したり、土嚢を用意したり、一応の「防災」は備えはしているようですが、どれもこれも「一時しのぎ」に見えないこともありません。
未曾有の、とまでは行かなくとも、“プチ洪水”なら毎年のようにあるバンコクで、もうちょっとしっかりした防災はできないものでしょうか。


これだけの土嚢を積むのは大変な作業だそうです

これだけの土嚢を積むのは大変な作業だそうです

当時、大洪水の映像を見た人たちが「タイ人があまり困った顔をしていないね」と言っていたのを思い出します。「洪水の水に浮かんで遊ぶ子供や、カメラに笑顔を向ける人がたくさんいた」と言うのです。
こののんびりしたタイ人の人柄が、良くも悪くも防災意識の高まりに繋がらない一因なのかもしれません。



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1 - Comments

道下より:

2014 年 10 月 15 日 11:42:39

災害とは思わない国民性なのでしょうか。であればなかなか抜本的な「防災」は進まない印象ですね。

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