この訓練に遭遇すると、大きな通りなどでは車両規制が入ります(写真は日常風景)
アンニョンハセヨ。韓国で防災訓練と言えば、火災訓練などが多いです。セウォル号事件以降、しばらくは新聞にも「どこどこ幼稚園で火災避難訓練」「どこどこ会社で避難訓練」といった記事が増えました。
しかし、一番韓国らしい防災訓練は「民防衛」でしょう。韓国はご承知の通り、北朝鮮との戦争は終わっておらず、「停戦している」状態です。そのため、年に数回、多くは午後2時からサイレンとともに有事の退避訓練を行っているのです。予め訓練があることが告知され、訓練中は大きな通りでは車両規制もあり、歩行者は建物内などに避難することになっています。私は韓国に暮らして5年ほどになりますが、実はまだ1度しかこの訓練に気づいたことがありません。しかも建物内にいたため実質何もすることがありませんでした。実際には何度も訓練実施予定の案内を受け取っていますが、郊外の閉め切った自宅で、ママ友や子どもたちと大騒ぎで気づいたら予定時間を過ぎていた、なんてことが多いです。
この訓練、最近は韓国国民でも戦争の実感が薄れ、再び戦争状態になるわけがないと考えている人が多いため、居合わせても真剣に取り組まない人が増えているそうです。しかし本来は、観光客でも、訓練に従う必要があります。韓国においでの際は、予め「民防衛」の訓練があるか調べておくと、急なサイレンにも慌てずに済みそうです。
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4 - Comments
道下より:
2014 年 10 月 15 日 11:47:11
防衛訓練となると、ちょっと緊張しますね。北の脅威が続く意識がある以上、国民の心はなかなか落ち着かないのが実情でしょうか。
高橋久美子より:
2014 年 10 月 18 日 14:36:01
道下様
国民のほとんどが、文中にあるように、戦争など再び起きるわけがないと考えているようです。兵役に行った若者たちでもそういう人が多いそうです。
ただやはり心配をしている若者もいて、私の友人の一人(韓国人女性)は、何かある度に「いざという時はどう行動したら良いのか」という話をよくしています。
道下より:
2014 年 10 月 20 日 16:46:47
北の脅威もさることながらまたもや多数が犠牲になる事故が起きました。さまざまな事故の教訓が生かされない印象ですね。
高橋久美子より:
2014 年 11 月 04 日 12:57:54
道下様、気づくのが遅くなってしまいました。
事故が起きると、世論が誰か特定の人に責任をなすりつけ、次第に感情的な問題へとシフトしていって、自分とは安全問題を結び付けられず、結局教訓が活かされない…という悪循環があるのかもしれませんね。
例えば身近なところでも、誰々が交通事故にあったから気をつけようという話をしても、子どもを負ぶって運転したり、子どもを抱いて助手席に座ったり、危険な行為をする人が多くいます。
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