オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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暦の上ではまだ9月だというのに、すでにオランダでは、クリスマスの前座?とも呼べるべき『シンタ・クラース祭』のための商戦が開始されました。いつもであれば毎年11月、子どものイベントにかこつけて開始される商戦ですが、ここ数年の間、9月、もしくは8月から開始される場所もあるほどです。


商戦に借り出される?シンタ・クラースと従者ピートたち。

商戦に借り出される?シンタ・クラースと従者ピートたち。

『シンタ・クラース』というのは、サンタ・クロースの原型になったといわれる「聖ニコラス」の事で、子どもの守護神とされています。オランダではこのシンタ・クラースの誕生日である毎年12月6日が、子どものためのお祭りとなり、各店ではプレゼントのための商戦に忙しく、街中が賑わいます。



このため、オランダにはクリスマスと同様の、『プレゼントを交換する習慣』を伴ったイベントが、12月に2回も訪れるわけです。しかし、近年は不況のため、人びとは財布の紐を引き締めがち。ならば、長期にわたる商戦を繰り広げれば、子どもたちからせがまれる機会も多くなるだろうから、しぶしぶながら親たちもプレゼントを購入するチャンスも増えるだろう、というわけです。



すでに、イベントに欠かせないクッキーも特売中。

すでに、イベントに欠かせないクッキーも特売中。

特に大手スーパーでは、このシンタ・クラース祭りのための特別コーナーを設けており、秋を通り越して気分はすでに冬モード。しかし、実は現在のオランダは、夏の戻りで気温が全国的に25度まで上昇しており、これまた異常気象以外の何ものでもなく、とても冬のイメージからは程遠い、といった感じです。


さて、今年のシンタ・クラースを迎える頃、商戦はどうなっているでしょうか。不況のため、激化するとはとても思えませんが、今から迎える冬のイベントの準備を行なうにしては、どうも気候がそれに足をそろえていない、という気がしないでもありません・・・。


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