秋の訪れ・・・これ異常？

オランダ：アムステルダム

フリードリヒス　カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市（オランダ）

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2014.08.15 up

オランダの異常気象は、実は昨年からずっと続いている、といえます。昨年は、記録的な寒さが長引き、春の訪れを告げる復活祭（毎年3月頃）に氷点下を記録したり、5月に道路が凍った地域もあったほどでした。

プールで泳ぎたい・・が、水が冷たいので覆いを。異常気象のは、こうした配慮が必要。

ならば今年は？というと、うって変わって暖冬に始まり、スケートを楽しみにしている国民の期待を裏切って、３月でもTシャツが着られるほどの温かさを記録。その後、4月で熱帯日を観測するなど、天気の良い日々が続きましたが、これも異常といえば異常で、天気が良くて気持ちはいいが、なんだかちょっとコワい・・・という国民も多かったようです。

しかし、8月初旬になって気温は20度を下回り始め、一気に秋の気配が。日本に当てはめれば、毎日の長雨、朝晩のちょっとした冷え込み、空にはイワシ雲・・・となれば、もうこれは秋そのものといえそうです。それでも天気予報は強気（？）のようで、『太陽が、分厚い雲からのぞく日もありそうですから、まだ夏といえるのではないでしょうか？』などと、かなり曖昧な報道をしています。

すでにキノコも・・・8月なのに、秋の気配が。

20年以上オランダで暮らしてみてわかったのは、過去10年はすべて、異常気象続きだった、ということです。記憶している限りでは、11年前の2003年を最後に、冬らしい冬、そして、夏らしい夏を迎えることはなくなりました。暦の上では春なのに夏、夏なのに秋、冬なのに春、の繰り返しで、その合間をぬって小雨の日が続く、という悪天候続きだったといえます。

ここ1週間で、朝晩の冷え込みもあり、薄手のマフラーをして出勤する人びとを見かけるようになりました。8月初旬で、秋か初冬の気配？といった感じですが、さて、今年の冬は国民の期待に応えて、スケートが出来るほど寒くなるのでしょうか。現在の気象を考慮に入れれば、どうやら今年の冬は極寒になりそうです。

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