オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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オランダのブーケルという村が、『独立』した、というニュースが話題になったのは、今年4月のことでした。村が独立?実はこの村、オランダで初めての『完全エコ村』として生まれ変わったため、独立した、という表現をされたのです。


緑も多い、『エコ村』の外観。

緑も多い、『エコ村』の外観。

ブーケルは、世の中でエコ(再資源利用)が叫ばれるようになる前から、村おこしの一環として、住民らにエコな生活をおくるための指導や、再資源利用されるマテリアル、つまり、リサイクルされた原料などを提供してきました。リサイクル素材を用いた住宅が建設され、村民が生活する上で、資源再利用を最優先できるような環境がすべてととのった村として、注目されています。


村民たちの住む家の屋根や壁には、すべてソーラーシステムが組み込まれ、シャワーやトイレ用には、大きな池に溜められた雨水や、リサイクルされた川の水が利用されており、住民たちからも好評です。シャワーの水流が少々弱かったり、冬の朝などに、湯の温度が低かったりといった不便さがあり、課題は残るものの、エコ的な生活を送っているという実感が湧き、『地球にとって、いいことをしている』という感覚を常に持つことができる、と住民たちはご満悦のようです。


大木に作られた、こんなかわいらしいホテルも登場。

大木に作られた、こんなかわいらしいホテルも登場。

オランダには、他にもエコ・シティが存在するが、今回のブーケルのように、完全エコシステムを取り入れた例はなく、その点でも注目度が高いといえます。


かつてはオランダでも、エコ的な生活を送るのは、自然派の限られた人たちだけ、と考えられてきました。しかし現在、このブーケルに代表されるような、完全エコ・シティや村に敢えて住みたい、と考える人たちが急増中です。これは、限られた資源を大切に使おう、という考え方が、国民のひとりひとりに浸透している証拠ともいえるのではないでしょうか。


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