オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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オランダは自転車王国。国民1人あたり2台の自転車を所有している勘定になり、これは、趣味で走るときに使うマウンテンバイクや、子どもを乗せて走るための木箱つき特殊自転車などを含めた数になります。


国王の誕生日を祝う日も、自転車に乗って祝う子どもたち。

国王の誕生日を祝う日も、自転車に乗って祝う子どもたち。

天気に関係なく、オランダ人は自転車に乗ります。小雨や雨の日が多いオランダですが、まるで気にしないで自転車をこいでいます。雪でも、自転車で通勤・通学するのは当たり前なので、小さな子どもを3人も前後に乗せて(!)自転車をこいでいる親たちもよく目にします。転んだら、どうするのだろう?と心配すると、『慣れてるから大丈夫!』と笑われてしまいます。


オランダの子どもたちが自転車に乗れるようになる平均年齢は、2歳か3歳。さすが、オランダ人の足、といわれる自転車を乗りこなす年齢も早いようです。4歳か5歳くらいになると、自転車に乗れない子どもは健康に問題があるのでは?といわれるようになり、親たちは一生懸命になって自転車に乗れるよう、練習をさせます。通勤ラッシュ時、時速30キロほどで走る自転車の中、4,5歳の子どもがよろよろしながら自転車に乗って幼稚園に通園する光景など、他の人に迷惑になるのでは?と考えざるをえないような、日本では考えられないような光景をよく目にします。


また、小学校5年生になると、自転車によく乗れるかどうかを調べるためにテストを受ける義務があります。このテスト、担任や教員たちが、試験ルートと決められた道の角に座って、子供たちがどのくらい、交通ルールにしたがいながらよく自転車に乗れるかどうかを調べるものです。


テストを受けたあとも、ルールを守ってほしい・・・

テストを受けたあとも、ルールを守ってほしい・・・

子どもたちは、神妙な顔つきでテストを受けていますが、実際は、テストが終わったらあとは野となれ山となれ。サーカスの曲乗りのようなことを平気でやってのけ、中学生になると、スマホを片手に信号無視は当たり前、という具合です。何のためのテストなのか?と思わざるを得ないのですが、幼少時から乗り慣れているために、『何を今さら・・・』という子どもが多いのかもしれません。自分たちのためにも、周囲の人のためにも、最低限のルールくらい守ってほしい、と思うのですが・・・。


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