オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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そろそろ、夏休みも終盤に近づいてきたオランダ。すでに、北部オランダの学校では、新学期が始まっています。さて、今年の夏休みを、彼らはどのように過ごしたのでしょうか。2008年のリーマンショック以来、経済危機から依然として抜け出せないオランダでは、不況の影が国民の生活にも陰を落としており、夏休みの取り方にも影響が出ているようです。



キャンプで送る夏休みも、海外は返上。

キャンプで送る夏休みも、海外は返上。

『夏休みは、どこへ行っても混んでいるから、とくに海外旅行は、リラックスできないから行かない!』『海外のビーチへのバカンスもいいけれど、どうも暑さが苦手で・・・』『キャンプ場へ行くのもいいが、毎年だと飽きる』・・・これらは、オランダ人が編み出した、夏休みを家で過ごすための得意な言い訳。実は、不況前は、海外旅行は年に2~3回、特に夏休みは海外のビーチでゆっくり・・・というのがオランダではごく当たり前だったのです。


しかし現在、多くの人が失業やサラリー・カットなどの憂き目にあい、まずは生活することが先決、と、夏休みの海外旅行を諦める人が増大しています。つまり、バカンスに回すだけの金銭的余裕がないわけなのですが、何と今年は、オランダ人の25%が、夏休みを取らなかった(取れなかった)ということです。



来年、景気が良くなったらまた、夏休みは国外に脱出?

来年、景気が良くなったらまた、夏休みは国外に脱出?

それでも、旅行好きなオランダ人、『お金がないから、海外旅行は自粛した』とは言いたくありません。いろいろな理由を考え、それを口実にし、誰か知り合いに出会ったりしたら、『自宅で夏休みを過ごしたほうが、家族との一体感が高まるとわかったんだ』とか、『家の建て直しをしなきゃならないので』など、時には、かなり苦しい言い訳をせざるを得ないようです。


無理やり理由を考えて、面子のために言いわけをするのは個人の自由ですが、そこは倹約家なオランダ人たち、夏休み返上の言い訳はともかく、不況を経験し、以前よりもさらに質素な生活を送ること自体には、あまり不自由を感じていないようにも思えます。


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  • 1 コメント

1 - Comments

道下より:

2014 年 08 月 26 日 15:52:27

基本は倹約家なんですね。だとすれば、何も言い訳はいらないように思えますが、そうでもなさそうですね。4分の1が夏休みをとらないなんて…

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