今年のオランダの８月は、平均気温２３度を５度以上も下回る、典型的な冷夏で終盤を迎えています。しかし、暦の上では冷『夏』でも、実際のところ、気温はすでに秋を通り越し、主都アムステルダムでは８月２３日、日中気温なんと１２度を記録。これは、１９２４年以来の低温記録を更新するほどの寒さ、といったところです。

これまで、オランダが猛暑だと日本が冷夏、日本が猛暑だとオランダが冷夏というのがお決まり（？）でした。確かに今年も、オランダは冷夏なのですが、夏は４月~５月にやって来て、そのあとはもはや秋、といった感じの天気がずっと続いていました。

こちらの冷夏は、本当に『寒い』のが特徴です。この寒さですが、一定期間続くのならまだしも、『昨日は２６度だったけど、今日は突然、気温が下がり、なんと日中の気温が１５度？？』という状態なので、体温調節が難しく、体調を崩す人が続出します。

それだけではありません。オランダの冷夏は、薄暗いだけではなく、ほぼ毎日、不特定に雨が降るのです。それも、小雨ならまだしも、ひょうや雷を伴った豪雨が降るのですから、本当に厄介です。暗い空を眺めながら、８月だというのにヒーターをつける始末。だからこそ、バカンスとなれば太陽の輝く国へと、国民が脱出するのも当然といえそうです。

さて、この異常気象ですが、ほぼ毎日のごとく、『今年こそ、レコード破りの異常気象！』とか、『昨年のほうが、異常度？が高い』といったコメントが気象予報士から出されているようですが、これだけ毎年、異常気象続きなのだから、いちいちランキングしても、仕方がないような感じさえしてきます・・。

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