今回立候補しているジョコウィ(上)とプラボウォ氏。あちこちに横断幕や看板が掲げられています
7月9日(水)大統領選挙が行われます。ユドヨノ現大統領が、5年x2期で任期満了のため、10年ぶりの大統領交代です。インドネシアの大統領選挙は直接選挙で、有権者数なんと1億8000万人!投票の1ヶ月前から選挙戦が始まり、現在大詰めとなっています。
連夜テーマに沿った討論会が放映されています。テレビ局のオーナーの意向で偏った放送も…(もちろん禁止されていますが)
今回立候補しているのは、ジョコ・ウィドド氏(通称ジョコウィ)と、プラボウォ・スビアント氏。4月の総選挙の時点では、現ジャカルタ特別州知事であるジョコウィが優勢でした。が、ここにきて、プラボウォ氏が猛追しており、インドネシア史上最大の接戦になっています。
シャツ870円、アクセサリーなし、ズボン950円、くつ1400円と庶民派をアピールするジョコウィの看板
ジョコウィは、貧困層の出身で庶民派として大変な人気があります。これまで汚職や権力政治を打破してきたことで清廉なイメージも。ただ、彼が大統領になった場合、実権はメガワティ元大統領(スカルノ初代大統領の娘)が握るのではないかとも言われています。
まだ州知事の任期中とのことで、まだ公約をすべて果たせておらず、ジョコウィファンのジャカルタ市民の中には「ジョコウィを応援したいが、落選すれば州知事を続けるだろうし・・・」と微妙な心情の人もいるとか。
対するプラボウォ氏の看板。多くのタレントやミュージシャンなどもどちらを応援するか表明しています
元軍高官出身のプラボウォ氏は、強い指導力をアピールしていますが、1998年のスハルト独裁政権崩壊の引き金となった反華僑の暴動(死者千人以上)に対する暴動拡大の責任について、人権侵害ではないかと糾弾されています。ただ、つい先日、ユドヨノ現大統領率いる民主党がプラボウォ氏を支持すると表明したため、さらに差が縮まり拮抗する事態に。
いずれにしても、開票まで予想がつかない今回の選挙。日本と近しい国でもあり、行方が注目されます。
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