オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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先日、ドイツが優勝をおさめ、閉会したW杯ブラジル大会。オランダは3位という結果でしたが、各試合後のオランダ人選手たちの映像を見て、気がついたことはありませんか?


オランダ人選手で、子どもを持つ彼らの多くが、自分の子どもを抱いたままインタビューに答えたり、試合後すぐに、応援する我が子の元へ走り寄ったりしている姿を御覧になった方も多いでしょう。オランダでは、よきにつけ悪しきにつけ(?)、何がなんでも子どもが第一!という考え方が非常にしっかりと各自の生活に根付いています。


育児もそつなくこなす男性がほとんど。

育児もそつなくこなす男性がほとんど。

そんなわけで、母親のみならず、父親も積極的に育児に参加するのが当たり前になっています。参加、というよりも、母親のみが育児をするという考えが存在せず、両親が一緒に育児をするのが、カルチャーになっている、というのが適切な表現かもしれません。ということで、父親は非常に子育てにも熱心です。主夫として料理や子育ても自分から引き受ける男性も多く、その点ではイクメンといえるのかもしれません。


子どもと魚釣りへ。週末も休みナシ・・・。

子どもと魚釣りへ。週末も休みナシ・・・。

中には、父親であることは嬉しいけれど、育児や主夫はちょっと苦手かな・・・という男性もいるでしょう。しかし、それは許されません。パートナーが許す・許さないというのではなく、社会が許さないのです。子どもを持つ父親である以上、子どものお弁当作りから送り迎え、稽古事の参観、そして週末はどこかへ子どもを連れて行く、という育児は、一種の義務となっているからです。たとえば、育児をすべてパートナーに任せきりで、仕事だけに明け暮れる、という男性は、遅かれ早かれ、『父親としての役目を果たしていない』として離婚を切り出されるほどですし、下手をすると、市役所から生活指導員がやってきて、少しは育児に参加するよう、注意を受けることもあります。


オランダの男性陣もなかなか大変そうですが、それでは女性は・・・というと、これも同じく大変です。家事・育児、そして仕事の3つを引き受けなければならないからです。その上、『女性なのだから・・・』と情状酌量してもらえることはまずなく、『男性だって頑張っているんだから』と、”男女同権”で扱われるため、弱音を吐くことは出来ません。なので、オランダの女性は精神的に強い気がします。私が少しでも弱音を吐くと、『主婦なんだから、しっかりしなさい!御主人に負けるわよ!』と叱咤激励されてしまいます・・・。


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  • 1 コメント

1 - Comments

道下より:

2014 年 07 月 19 日 15:37:09

私なんぞは即刻、指導員から注意が入りますね。とはいえ、子供はあっという間に大きくなりますのでその期間ぐらいはしっかり付き合うのは大事ですよね。

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