オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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オランダで今、静かなブームを呼んでいるのが、歯磨き用の『タブレット』。従来の歯磨き用ペーストに、画期的な変革をもたらした製品だ、ということで、話題になっています。しかしそもそも、歯磨き用タブレットとは一体なんなのでしょう?
実はこれ、歯磨きペーストに変革をもたらしたのではなく、歯磨きチューブに一考を、という考えが元になって開発された製品なのです。


これが噂の、歯磨き用タブレット。

これが噂の、歯磨き用タブレット。

実従来の歯磨きチューブは、ペーストを最後まできれいに搾り出すことが困難。その結果として、約10%ほどのペーストが、チューブの中に残されたまま、捨てられてしまうことになります。このペーストと、チューブの無駄を省くため、噛むだけで歯の汚れやバクテリアが、すっきりすべて洗浄できる、歯の洗浄用タブレットが開発されたというわけなのです。


このタブレットの原材料のひとつには、完全有機栽培によるミントから作られたオイルが使われており、味もフルーツを中心に4種類。無駄なく、その上、噛んですっきりする爽快感が人気を呼んでいます。


有機栽培された野菜やフルーツを使って作られている石鹸も人気。

有機栽培された野菜やフルーツを使って作られている石鹸も人気。

このように、無駄を省くことにより、限りある資源を大切にする目的で、オランダでは多くの製品が開発されています。そして、その多くがリサイクル製品。たとえば、牛乳の紙パックやスーパーでもらうプラスティック・バッグのほぼ80%がリサイクル製品であり、子どもたちが学校で使うノートや画用紙はほぼ100%がリサイクルです。


確かに、身の回りを眺め回せば、『これってちょっと、無駄かもしれない・・・』と思えるような製品もあるかと思います。そういった細かい部分にこだわり、無駄をなくすために新製品を開発することが今、ブームともいえるオランダ。この歯磨きタブレットに代表されるような、あっと驚く新製品が、今後もぞくぞくと登場するに違いありません。


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