オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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オランダの文化のひとつともいえるのが、『蚤の市』。毎週末になると、全国の市町村では、蚤の市が開催されます。市に並ぶのは、本物かどうかは別として、骨董品から生活必需品、そして中古自動車至るまで、何から何まで所狭しと並べられ、客と売り手が値切り合戦を繰り広げるのが特徴であり、また、楽しみでもあります。


蚤の市に行くと・・・いるいる!

蚤の市に行くと・・・いるいる!

この蚤の市に欠かせない人たちがいます。『サクラ』の人たちです。お客と売り手が値段交渉に入ると、どこからともなくこの『サクラ』の人たちがやって来て、客が値切ると、彼らが値段を少しずつ上げてゆくのです。お客たちは、おばさんのことをサクラだとは最初は思っていません。自分の値切りの邪魔をするライバル?と思いつつ、自分の買いたいものの値段を吊り上げていかざるを得なくなるのです。


結局、客は値切るのではなく、サクラが吊り上げる値段よりも高額で、落札することになってしまう、という寸法です。しかし、蚤の市を訪れる人たちは、値段が少々上がっても、決して売り手を怒ったりはしません。


骨董品をそろえた蚤の市にて。サクラはどこにいる?

骨董品をそろえた蚤の市にて。サクラはどこにいる?

このような場を盛り上げるライバルがいてくれてこそ、蚤の市での買い物がおもしろくなる、と、客らも考えているからなのだそうです。ちなみに、このサクラの人たちは『サクラのプロ』で、その上、無償で行なっているのだとか。それだけ、蚤の市が好き、ということなのでしょう。


蚤の市を活気づける、おもしろいサクラの存在。もし、オランダで蚤の市を訪れる機会があったら、ぜひ、こうした面白い人たちがいることを、自分の目で確かめてみてください。きっと、蚤の市を巡ることが大好きになること間違いなしです。


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