オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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国民1人当たり、約2台の自転車を所有しているというオランダは、まさに自転車王国。国民の足、とされる自転車ですが、実はその暴走ぶりがニュースでもよく取り上げられ、話題となっています。


珍自転車? いえいえ、ごく普通の自転車です・・・

珍自転車? いえいえ、ごく普通の自転車です・・・

オランダには、国中に自転車専用道路があります。自転車でどこか目的地へ行く場合は、そこを走らせなければなりません。しかし、その道路を何キロで走らせるかは個人の自由。『今日はゆっくり走ろう!』とか、『急いでいるから、早く自転車をこがないと・・・』といったこともできるわけです。しかし、最近多いのが、自転車を暴走させること。その上、サーカスのように遊びながら自転車をこぐ人もいたりして、非常に危ないのです。


しかし、注意する人はいません。自転車を、駐輪場以外の場所に駐車した場合のみ、罰金が課せられるだけで、こうした暴走自転車やふざけ乗り(?)は、野放しなのが現状です。


規則を守ってきちんと乗りましょう!

規則を守ってきちんと乗りましょう!

実はオランダには、『自転車試験』なるものが存在します。これは、小学校の最終学年(日本でいえば、12歳の小学校6年生)の夏に行われるもので、自転車に規則通り、きちんと乗れるかどうかを、教諭や警察官などがチェックするというものです。この試験に受からないと、自転車に1人で乗ることは疑問視され、どこかへ行くときには、親の同伴が義務化されることもあるそうです。したがって、どの子どもも、このテストを受けるときは、実に神妙な顔つきで合格を目指し、なかなかきちんと自転車に乗って”みせて”いるようです。


ところが現実は・・・というと、子どもはもちろん、大人までが、まるで『曲乗り』状態。スマートフォンを片手に、信号無視はもちろん、猛スピードで逆行するなど当たり前。自転車の乗り方違反をする人に、罰金制度を適用した方がよいのでは? と思えるほどの傍若無人ぶりが目に付きます。我が身の危険を顧みない彼らですが、あまりにも生活に自転車が密着し過ぎているせい、なのかもしれません・・・。


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  • 1 コメント

1 - Comments

道下より:

2014 年 07 月 12 日 14:40:38

先日、サッカーW杯がらみのテレビでオランダの自転車事情について特集していました。この時も「転倒や衝突など危ないのではないか」と思っていましたが、やはりそうですか。「エコだね?」と関心してましたが、別の側面もありますね。

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