オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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先週から、オランダに夏を呼ぶといわれる風物詩でもあるニシンが、魚屋の店先に並ぶようになりました。このニシン、オランダ語ではハーリングと呼ばれ、北海で収獲され、生のまま塩に漬け、次の日に食するのですが、生であるせいか、刺し身にも似た味がします。


玉ねぎを載せて食べるのがオランダ式

玉ねぎを載せて食べるのがオランダ式

このハーリング、店によって微妙に塩加減が違うのは当然なので、やはり味にも差が出てきます。あそこの店は美味しいが、この店のものはちょっと・・・ということがあるわけですが、逆に、スーパーなどで売っているものは味が一定していて、いつでも美味しく食べられるような気がします。
















このハーリングの特徴は、その独特な食べ方にあります。尻尾を持って逆さにつるし、ぶら下げてかぶりつくのが正式な食べ方といわれています。これは、オランダ人であるならば、国王であっても、一般庶民であっても、誰もが必ず同じようなスタイルで食べる、といういわゆる”暗黙の了解”のような感じもします。ちなみに、国王ウィレム・アレキサンダーも、元女王ベアトリクス王女も、ハーリングの吊るし食べを庶民に交じって行っていました。


子どもたちも大好き!

子どもたちも大好き!

今年のハーリング(ニシン)は大漁の上、北海の水温が比較的高かったため、脂の乗りがいいそうです。オランダ人は、この魚が店先に並ぶようになると、夏の訪れを味覚で感じるといいます。


このハーリングですが、水で塩抜きをすれば、りっぱに寿司のネタにもなります。その味は、寿司飯にもぴったりで、何ともいえない美味しさ! オランダ人たちはパンに挟んで食べることもありますが、最近では『ハーリング寿司』として、自分で作るオランダ人も増えてきました。将来、日本にも、このハーリング寿司が上陸することがあるかもしれません。


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