オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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チューリップ畑が広がる大地

チューリップ畑が広がる大地

オランダを代表するものといえば、チューリップでしょう。地平線のある広々とした大地に、大量のチューリップが植えられ、最盛期を迎えている美しい様子は、オランダの風物詩と呼ばれています。こうした花の栽培に長けたオランダですが、それでは、なぜ、ヨーロッパ諸国の中でもオランダに限られているのでしょうか。


それは、オランダの地理に関係がありそうです。この国には、『山』というものがありません。あっても、日本でいえば『丘』程度のものです。つまり、平地が国土のほとんどを占めているので、花の栽培に適しているといえるでしょう。気候的には、北緯50度程度のところに位置しており、北海道に似た気候ですが、メキシコ湾流と偏西風の影響で、気温が一定しているのも、花の栽培に向いています。


また、国土に砂地が多いのも特徴で、この土が、チューリップの栽培に最適なのだそうです。また、平地を利用するだけではなく、温室で花を育てることにもオランダは長けています。北部のフローニンゲンから送られてくる天然ガスを最大限に利用することによって供給される照明や、給水技術など、花の栽培に最適な条件が、自然的にも揃っているといえそうです。


インテリアとしての花が、どこにでもあるオランダ

インテリアとしての花が、どこにでもあるオランダ

もちろん、こうして栽培した花を販売することにもオランダ人は長けています。もともと、商人気質を持つ国民といわれてきた彼らは、16世紀の大航海時代から輸出入に力を入れてきました。『ヨーロッパ1の商人』としての肩書きを忘れず、現在でも、花を世界に輸出・販売するときにその手腕を発揮しているといえるでしょう。


しかし、彼らは『花が大好きな人種』であることに変わりはありません。花をインテリアとして、常に部屋に飾るのが、オランダの文化でもあります。世界中に、「癒やし」効果をもたらす花を輸出すると同時に、花のある楽しい生活を送りながら、それらを愛でる・・・。まさに、花大国・オランダは、オランダ人たちの花を愛する心から、生まれたのだといえるでしょう。


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