オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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今は去ること2008年、リーマンショックに端を発した金融危機が尾を引き、いまだに不況から抜け出せないオランダの経済状態。この煽りを受け、若者の就職難が深刻な社会問題となっています。10年ほど前まで、中学を卒業してすぐに就職できる若者は『金の卵』として、どんな企業からも誘いがあったのですが、今では中学を卒業後、1年間は見習いという立場に甘んじなければならないといわれています。


見習いとして、雇ってもらえるだけで光栄?

見習いとして、雇ってもらえるだけで光栄?

それでも、見習いという立場があっただけでも御の字で、正社員として就職できるのは、まだまだ先の話といった状態に、若者たちは不安を抱えています。


そこで、政府や文部省、労働省が中心となって考え出した苦肉の策が、見習いと社員の中間の立場、というポジション。働きぶりに準じて、サラリーももらえるかわり、見習いとしての仕事を続けるのが条件だということです。


生物学を学んでも、見習いの場を見つけるまでが大変

生物学を学んでも、見習いの場を見つけるまでが大変

しかし、実際のところはというと・・・。街中にも、就職先がなく、見習いとしても雇ってもらえない若者たちがあふれていますし、それだけではなく、大学卒でも仕事自体がまったくない、という状況です。例えば、大学で医学を学び、医者の資格を得たはいいけれど、雇ってくれる病院もないわけで、『宝の持ち腐れ』とまでいわれる事態に陥っています。


いつになったら、オランダはこの状況から脱することができるのでしょうか。将来が不透明ということで、せっかく大学に入学はしてみたものの、『学ぶ意欲をなくしてしまった』という学生が多いのが、厳しい現実です。


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