台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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装飾と大型ピエロが迎えてくれます

装飾と大型ピエロが迎えてくれます

 グリーンパークサーカスの入り口をくぐり、中に進むと……。

 星や月などの装飾に加え、大型のピエロが待っていました。
 上の写真にはありませんが、卒業生が扮したピエロ2人も優しい笑顔で迎えてくれました。


校長の一声で黒い幕を取ります

校長の一声で黒い幕を取ります

 卒業生、3年の担任の先生の入場が終わり、昨年同様、ブラスバンド部の演奏による国歌斉唱、張碧娟(ジャン・ビージュエン)校長のあいさつ、来賓紹介が終わり、最後の「グリーンパークサーカス、開演!」の一声から公演が始まります。


お芝居とVTRの主役、ピエロ(左)とライオン(右)

お芝居とVTRの主役、ピエロ(左)とライオン(右)

 今年の卒業式実行委員会が作ったシナリオは、こういう感じです。

 以前は人気もあり、お客さんも入っていたグリーンパークサーカス。飛ぶ鳥を落とす勢いがあったのも過去の話。今では、主な団員も離れ、廃業も間近のところまで来ていて、暗くて狭い小さな事務所がその職場。それでも残っていたピエロとライオンは、散歩中に団長から連絡を受け、事務所へ向かいます。
 事務所に着いたピエロとライオンは、団長から「グリーンパークサーカスの廃業が決まった。私もここを離れなければならないが、もう一度、昔の仲間たちと一緒に最終公演をやりたい。どうしたらいいものか……」と打ち明けられ、寂しそうな顔をしながらも「分かった! 団長のために昔の仲間を連れて帰ってくるよ!」と言い残し、町へ出て行きます。
 果たして、ピエロとライオンは、昔の仲間を見つけ、最後公演をやり遂げることができるでしょうか?

 ……ということで、卒業式は仲間探しから進んでいきます。


ライオンのひと吠えで集まったのは……

ライオンのひと吠えで集まったのは……

 ピエロとライオンの仲間探しは難航し、卒業式の準備同様、順風満帆とはいかず、町で追いかけられたり、水をかけられたりと散々。

 *ここまでは、下記URLのVTR参照
http://www.youtube.com/watch?v=0JGcnZbnMv0&feature=youtu.be

 そのやり取りの中で、ライオンがひと吠えをしたら、動物たち(バスケットボール部の3年生)が集まってきました。動物たちに昔の仲間たちのことを聞いても、結局、分からず。仲間探しは振り出しに戻ります。

 落ち込んでいるピエロとライオンに、たまたま通りかかった優しいおじさんがソフトクリームをくれ、元気を取り戻したところで表彰式に入っていきます。


パネル姿の卒業生も

パネル姿の卒業生も

 台北市立第一女子高級中學に限らず、どの高校もそうですが、表彰式は学業だけでなく、学校内外での奉仕活動、課外活動などの貢献にも贈られるので、多岐にわたっているのが特徴です。

 その中で、今年の卒業式はこれまでと違い、2人の卒業生が上の写真のように等身大パネルによる参加となりました。
 これは、オランダ・ハーグで6月1~6日に開催されたINESPO(International Environment & Sustainability Project Olympiadのこと。筆者直訳:国際環境科学コンテスト)に出席していたためですが、2人はそこでも成果を挙げ、卒業に花を添えました。

(参照)INESPOのHP
http://inespo.org/

 ピエロとライオンの仲間探しは始まったばかり。
 仲間たちは無事、見つかるでしょうか?
 最終公演の行方は?

 つづく


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