オランダ人の約８０％がかかり、うなされ続けている疫病があります。それは『オレンジ病』です・・・。というのは、彼らのジョークですが、今のオランダは、まさにオレンジ色一色！　ワールドカップ開催へ、国中がお祭り騒ぎの真っ最中です。

国王の誕生日やその他の祝日があると、オレンジ色の服に身を固め、国内中で大騒ぎを繰り返す様子が世界各国のメディアで報道されることもあるので、その熱狂ぶりをご存知の方もいらっしゃることでしょう。

W杯を『口実』にし、オレンジ色の服を着て大騒ぎを繰り返しているだけ、という感じにも思えるのは、サッカーなどにまるで興味のない人たちまでもが、このW杯になると、サッカーファン以上に熱狂的になるからです。また、便乗商品の販売量も尋常ではありません。服はもちろん、食料品からペット用品まで、オレンジ色があふれかえっています。

ここまで大騒ぎされるのだから、『オレンジ軍団』と呼ばれる選手たちも、さぞや気合が入って、優勝決定戦まで残るよう努力のしがいがあるというもの・・・。と思うのはあくまでも国民のみで、実際のところは、選手たちはかなり冷静に事実を見つめているようです。

騒ぎは大きくても、優勝するとは誰も思っていないのが現状なのですが、『参加することにだけ、意義がある』という姿勢で臨むW杯、果たしてオランダは、どこまで残れるのでしょうか？

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