オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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1年間のうち、ほぼ半年間は雨風の日が続く悪天候のオランダですが、今年は春から現在にかけて、まるでその汚名?を返上したような好天が続いています。毎日、太陽が輝き、本当にいいお天気なので、ここぞとばかりに、子どもたちも外へ飛び出して遊び回るかと思いきや・・・。


こうして遊んだのも過去のこと?

こうして遊んだのも過去のこと?

オランダの子どもたちは、過去5年ほどの間で、その半数が外遊びをしなくなったといわれています。確かに、天気が良くても悪くても、道端や遊び場に子どもが群がる、といった光景はすでに見られなくなりました。以前ならば、雨が降ってもヒョウが降っても、どんな悪天候でも外へ出て来る子どもたちがほとんどだったのですが、これは一体、どういうことでしょう?


かつてなら、子どもたちが各自で知恵を絞り、趣向を凝らした遊び方の案を出し合い、それらをまとめて、学校の友だちや近所の子どもたちで一緒に遊ぶのが当たり前だったのです。特に、自然を体感できる遊びをするのが大好きで、遊びの舞台は、道端、森や野原、そして庭先など、どこでもアリ!でした。


子どもは外で元気に! というのも昔の話?

子どもは外で元気に! というのも昔の話?

例えば、花の新芽を探す競争をしたり、秋なら落ち葉を集めて
その中に埋もれたり、虫や野鳥、キノコを探したり、といった動植物に触れることができる遊びが好まれていました。それに飽きれば、古いシーツや板切れを用いて、大木の中腹に小さな隠れ家のような小屋を造り、その中で本を読んだり、詩を作ってお互いに読み合ったりと、身近にある自然と一緒にクリエィティブに遊ぶ方法を編み出していたのです。


しかし、今は、事情が変わりました。デジタル世代の落とし子、と呼ばれる子どもたちが増え、小学1年生くらいからスマホを完璧に使いこなせる子どもたちにとって、自然の中で遊ぶことは、『暇ができたらやること』になってしまったのです。また、子どもが外で遊ぶことが当たり前だったため、それに伴う誘拐が過去10年の間に増大したこともあり、『外遊びは危険』というイメージが親の間に広まったのも原因の1つのようです。秋から冬にかけても、家の中に閉じこもったままなのに、この好天でも家の中・・・。これでいいのでしょうか?


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  • 1 コメント

1 - Comments

かなやより:

2014 年 06 月 30 日 17:08:55

子供が外で遊ばなくなったのは日本も同じだと思います。植物系男子の増殖も、そのせいでしょうか。

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