メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

前の月へ

2025.11

次の月へ
S M T W T F S
      1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30       

市場のあった場所は封鎖され、取り壊されています

市場のあった場所は封鎖され、取り壊されています

メルカド・コロナの火事、そして市場の崩落、撤去から3週間。
 市場にいた彼らがどうしているのか気になって、仮設の市場に行ってきました。
 メルカド・コロナの「売り」でもある「呪術用品」を扱うウゴさん。以前にも彼の店で興味本位に買い物をしつつ、お話したことを覚えていたので、彼らがそこにいることを期待しつつ。
 いました。ウゴ・ガルシアさん。
 「火事なんかにゃ負けないよ。市場は売る方にも買う方にも、生活がかかってんだ」


仮設のお店と4代目ウゴさん

仮設のお店と4代目ウゴさん

 彼で4代目になるウゴさんのお店は、初代は野菜から、そこから、果物、地域の産物ハチミツやプロポリス(こちらで買うと日本の1/10以下のお値段)など商品の幅を広げ、同じメルカド・コロナ内にウゴさんの弟経営の支店を出し、一族みんなを養う商売を続けています。
 以前、2階部分にあった彼の店舗は広さを3分の1程度に縮小されてしまってはいますが、燃え落ちてしまった市場の頃と同じ仲間と共に商品を並べています。
 グアダラハラ市立第一高等学校と考古学博物館の間に挟まれた広場には、生花と呪術用品、ハチミツなどの自然食品を売る店が約200店ほど集まっています。
 今まで「生花」だけを売っていたおじいさんも、親戚から新たに手に入れた商品(トルティーヤ製品)を武器に再出発。「新しいチャンスだと思ってるよ」と、頼もしい一言です。


石門を残し、さらしになっていました

石門を残し、さらしになっていました

 来年の秋には、新しい施設に生まれ変わる予定のメルカド・コロナ。
 石門以外すべてが取り壊された更地を見ると、ここに歴史があって、これから新たな歴史が生まれて行くんだ、ということを実感しました。
 私もしばらくは、近所の大型スーパーではなく、この近辺に足を運びそうです。




レポーター「龍崎 節子」の最近の記事

「メキシコ」の他の記事

  • 902 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives