メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 グアダラハラの中心地に1888年着工、1891年に完成したこの市場は、当時の州知事ラモン・コロナの名を受け、メルカド・コロナ(コロナ市場)としてグアダラハラ市民に長く愛されています。

 約1600平米の敷地、倉庫も兼ねて3階建ての施設内には、生鮮食品や飲食店、当地名産のハチミツや自然食品、服飾雑貨、薬草、呪術用品など約500の店舗がひしめき合い、街の中心の主要経済をにぎやかに担っています。

 今を遡ること104年前。
 1910年11月15日の夜、市場は大火に見舞われ、その施設のほとんどが崩壊してしまいます。その後、しばらくは正式な施設、設備がないまま「市場」の機能を果たしていましたが、1952年には新たに市場が建設され、現在に至っています。


ごちゃついているのがウリの市場

ごちゃついているのがウリの市場

2014年5月4日の夜、「メルカドコロナが火事だ」とのニュースがグアダラハラ市内を巡りました。たった数時間で市場の約70%が延焼し、鎮火。街の中心地ともあって、周辺は道路封鎖を伴う消火活動で一時、騒然としていました。出火原因は、精肉店内の老朽化した配電設備からの出火。
 第2期の市場建設からすでに60年余り。建物の老朽化もあり、あっけなく屋根が崩れ落ち、現場は建物全体が崩壊する危険を伴っていたため、消防や警察によって周辺は立ち入り禁止となりました。
 しかし、当局の対応は素早いもので、鎮火から2日後にはすでに当局により取り壊しが決定され、時を同じくして施設に入っていた500の商業主たちは、即座に2ブロック隣の街の中心カテドラル(大聖堂)前に集い、今後の自分たちの出店先について話し合いを始めました。


イケメン(顔なしでごめんなさい)タコスも有名でした

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  • 1 コメント

1 - Comments

かなやより:

2014 年 06 月 10 日 16:49:44

市場の喪失は人々の生活にも影響しますよね。一日も早い復興を祈ります。

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