台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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最終戦の試合の様子

最終戦の試合の様子

 これまでたびたび紹介してきた台湾の高校バスケHBL。
 以前、下記URLで紹介した南湖高中(ナンフーガオジョン)が、2月6~12日に行われた準決勝リーグで素晴らしい頑張りを見せ、初めての決勝トーナメント進出を決めました。

http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20131217173642

 今回はその様子を紹介したいと思います。
 


ベンチに入れない選手たちはここで声援を送ります

ベンチに入れない選手たちはここで声援を送ります

 南湖高中は4勝3敗の4位で決勝トーナメント進出を決めましたが、過去こちらで紹介した時との大きな違いは、選手たちが着実に成長を重ね、チームも一つにまとまり、最後の最後で大きな結果を掴んだことです。

 4勝のうちの一つは、U-16、U-18に代表選手を多く輩出している強豪の淡水商工(ダンシュイシャンゴン)から。その試合は、最後の3.5秒で掴んだフリースロー2本を決め、59ー57で勝ちましたが、その立役者になったのは上の写真のベンチから外れた選手たち。彼女たちは、いつでも声援を絶やさず、「絶対に勝つんだ!」という雰囲気をしっかりつくり上げ、コートにいる選手たちを元気づけました。

 


最終戦の終了直後

最終戦の終了直後

 その雰囲気づくりがいい形で出たのが、最終戦の滬江高中(フージャンガオジョン)との試合。対戦前はどちらも3勝3敗で、勝利した方が決勝トーナメント進出、という緊張感漂う試合です。
 南湖高中は序盤で10点リードを許す苦しい展開でしたが、コートにいる選手たちは孤独感に陥ることなく、仲間たちの声援に支えられ、徐々に盛り返し、最後は54-48で勝利しました。


選手、OGらに胴上げされる鄭維宜(ゼン・ウェイイー)ヘッドコーチの胴上げがありました

選手、OGらに胴上げされる鄭維宜(ゼン・ウェイイー)ヘッドコーチの胴上げがありました

 試合後、選手や応援に駆けつけたOGの目には涙が光り、あちこちで歓喜の抱擁が見られました。それが落ち着いてからは、鄭維宜HCの胴上げが始まり、喜びがピークに達しました。


最後のミーティングは笑顔満開

最後のミーティングは笑顔満開

 南湖高中は、試合終了後、必ず長い時間をかけ、ミーティングを行いますが、そこでの鄭HC表情はいつも険しく、選手たちもうつむき気味にしていることがしばしば。1年前の準決勝リーグでは、20ー76で負けた試合の後のミーティングでは鄭HCが涙を浮かべて選手に語りかける姿もありました。

 今年は、対照的にチーム全体で笑顔満開。
 みんなで力強く、3月8、9日の決勝トーナメントに向け、健闘を誓い合いました。

 その結果は……

 次回へ続く


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  • 1 コメント

1 - Comments

かなやより:

2014 年 04 月 18 日 18:21:57

スポーツのチカラ…。若者たちの目の輝きは日本と同じですね。

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