ネパール

ネパール:カトマンズ

うえの ともこ

職業…ライター、旅行会社勤務
居住都市…カトマンズ市(ネパール連邦民主共和国)
ナマステ!
ヒマラヤ山脈の麓、摩訶不思議な国にて、てんやわんやの愉快な生活を送っています。
こんなことからあんなことまで主婦的目線でリポートします。

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春の嵐でいくらか降雨があったものの、ここしばらくはまた晴天続きです。本格的な雨季には入るのは、もうしばらく先。


赤ちゃんや子どもを連れてやってきます

赤ちゃんや子どもを連れてやってきます

1年中、節水、節電生活ですが、水道から水が出てくるだけ、まだありがたいというもの。
ここはラリトプール市の水汲み場、世界遺産にも指定されているダルバールスクエアの中。
16世紀から18世紀頃に栄えたマッラ王朝時代からあったといわれる水道設備で、石に彫刻を施した蛇口「ドゥンゲダラ」には、生活用水を求めて1日中、人の列が絶えません。特に朝夕の炊事時間前には、長い長い列になります。


真ん中の列が一番水量が多いことをみんな知っている!?

真ん中の列が一番水量が多いことをみんな知っている!?

蛇口が大きく立派なのに対して、流れてくる水量はちょとちょろとわずかばかり。タンクを満タンにするには、かなり時間がかかります。

訪れた観光客は「これは何かのご利益のある水? 聖水なのかしら?」と思われるようですが、生活用水として毎日汲みに来ると聞くと驚きます。


こちらは別の水汲み場。水がめを並べて順番待ちです

こちらは別の水汲み場。水がめを並べて順番待ちです

乳飲み子をおんぶしたお母さんが水桶を運んだり、小さな子どもも数リットルの容器を抱えてお手伝いをしています。腰が曲がったおばあさんは頭に幅広の帯を巻いて、壷を背中に背負って歩いていました。


洗濯、沐浴もここで

洗濯、沐浴もここで

カトマンズ首都圏には大小の水場があり、同様の光景が見られます。水汲みだけでなく、沐浴、洗濯にも利用されています。マッラ時代からの変わらぬ風景、というと趣深いですが、この重労働から開放される日はいつ来るのでしょうか?


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  • 2 コメント

2 - Comments

かなやより:

2014 年 04 月 30 日 17:52:19

古くからの史跡が、いまだ人々の生活と密着した形で活用されていることに驚きを覚えます。

道下より:

2014 年 05 月 01 日 15:24:22

日本ではエベレスト登山を目指していたテレビタレントが、先月中旬に発生した大規模ななだれの影響で登山を断念したというニュースが伝わっています。そんな騒ぎと水汲みの日常に妙なギャップを感じます。

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