スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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あくまでも私の個人的な話ですが、
小学校の頃、「学校で当時広く行われていた、一番嫌いだったモノ」といえば「ドッジボール」。

体育の時間は、他にやることがなければ「ドッジボール」。
球技大会の種目も決まって「ドッジボール」。
休み時間もクラスメートや先生に誘われ「ドッジボール」。
夏休みでもラジオ体操の後に「ドッジボール」…。
「ドッジボール」が、いつも億劫であったことは、非常に強い記憶です。

球技自体、あまり得意なほうではありませんでしたが、特に「ドッジボール」が嫌いであった主な理由は「ぶつけられると痛いし、当たりが悪く、けがをすると怖いから。ビーチボールでやるならいいけど(笑)」と思っていたものです。
そして、中学に入ると、英語の自己紹介で「I don´t like dodgeball!」と、いつも言っていた思い出があります。



しかし、スウェーデンに来て、「小学校の頃、ドッジボールが嫌いだった」という話をすると、「ドッジボールって何かも知らない」という人がほとんど。そして、ドッジボールのルールを説明すると、意外な回答が返ってきます。


その回答とは、「人の体にボールをぶつけ合うのは、競技ではない。極端な表現をすると、虐待だ。」
ドッジボール嫌いの私からすると、何とも羨ましい話…とも思いました。

ちなみに、ドッジボールと同様に、内野と外野のコートに分かれてボールをぶつけ合う競技は、スウェーデンでも行われているとのことです。しかし、ほとんどが「軟らかいボールで行われるもの」、または「サッカーのように蹴って足だけにぶつけるルールのもの」だそうです。
「硬いボールを思い切り投げて敵に強くぶつける」という、日本で一般に知られる「ドッジボール」は、スウェーデンでは認知度の低い競技で、少なくとも学校で行われることはないようです。

やはりサッカーやハンドボールが、スウェーデンの学校競技では最も主流です。



最近、日本の学校の話題で「ドッジボール」という言葉を聞くことが減ったような気がしますが、今でも盛んに行われているのか、気になるところです。

他にも「ボクシングは殴り合いだからスポーツではない」といった批判があったり、実際にボクシングそのものを禁止されている国もあると聞いたことがあります。国によって、スポーツに対する観念が大きく異なる点があるのは、興味深い話です。





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  • 1 コメント

1 - Comments

かなやより:

2014 年 04 月 27 日 16:24:23

ドッジボールは小学生の頃の楽しい思い出です。

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