台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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まずは正門前でお迎え

まずは正門前でお迎え

 前日の高校バスケHBLの余韻が残る3月10日午前、日本の研究グループが台北市立第一女子高級中學(以下、略称の北一女)を訪問しました。訪問目的は、台湾を代表する高校の一つである北一女の教育環境の調査と、今年9月から始まる12年国民教育の状況把握。

 今回は高校生同士の交流ではないので、どんな様子になるのか気になり、学校にお邪魔させていただくことにしました。


学校紹介の動画鑑賞からスタート

学校紹介の動画鑑賞からスタート

 まずは、学校紹介の動画鑑賞と接待係の緑衣使節の日本語による学校紹介から。ここで学校に関する理解を深めていきます。


続いて学校の施設案内

続いて学校の施設案内

 学校の施設案内では、校庭の前を通り、体育の授業の様子などを視察しました。


会場に戻り、学務担当の先生を交えての質疑応答

会場に戻り、学務担当の先生を交えての質疑応答

 施設案内の後は、担当の先生を交えての質疑応答。

 接待係の生徒には学校の就学環境について、張碧娟(ジャン・ビージュエン)校長には学校運営に関する質問がありました。

 その後、学務担当の先生には、12年国民教育について質問がありました。

 12年国民教育は、高等教育の均等化を目指し、全受験生の高校の無試験入学(注:実際には基礎学力検査があり、その成績に加え、その他の評価要素を加えた総合点で進学先が決まりますが、学校独自で試験を課して募集できる枠もあるようです)、学費の無償化(注:私が以前購入した雑誌で見かけたものですが、本当に実施するかどうかは不明です)などを盛り込んだ制度です。理念とは裏腹に、制度が複雑で分かりにくく、現在、中学、高校といった教育の現場だけでなく、これから受験を控える中学3年生の子を持つ父母たちも混乱している状態です。

 それもあってか、質問は生徒の募集に関する部分、新入生入学後の指導方針に関する部分まで細かくありましたが、担当の先生は過去の経験をもとに、変化に対応していく旨の返答がなされました。
 担当の先生が自信に満ちた返答をしたことで、一見すると強気に見えるのですが、現場の混乱ぶりを知っている自分には、予測不能な変化に対して不安を隠しながら対応しているように見えました。


最後も正門で見送りです

最後も正門で見送りです

 日本の研究グループの方々は、台湾各地を巡り、教育現場の状況を視察していく、ということでした。

 12年国民教育について、どんな答えが見つかったのでしょうか。

 そんなことを気にしながら、緑衣使節と共にその背中を見送りました。


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