台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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ベンチに入れない選手も、ここで心を一つにします

ベンチに入れない選手も、ここで心を一つにします

 4強に進んだ南湖高中(ナンフーガオジョン、正式名称は台北市立南湖高級中學)は3月8、9日の決勝トーナメントの舞台に登場しましたが、2試合とも敗れ、4位という結果に終わりました。
 それでも、選手たちとチームが見せた気迫は、これまでの南湖高中では見たことがなかったものでしたので、紹介させていただきます。

 上の写真では、ベンチに入れない選手がマジックでゲームに出ている選手たちを鼓舞するメッセージを書き込み、心を一つにしていますが、前年まででは見られなかった光景です。


準決勝より

準決勝より

 準決勝は、前年の優勝チームで今年も優勝した永仁高中(ヨンレンガオジョン、正式名称は台南市立永仁高級中學)との試合でした。
 過去にU-19、U-16に選手を多く送り出している選手が多い永仁高中には、前年の準決勝リーグでは20ー76、今年も予選で44ー65、準決勝リーグで36ー83で敗れていて、雪辱を期したいところでしたが、36ー84で敗れ、決勝進出の夢が断たれました。


3位決定戦より

3位決定戦より

 3位決定戦は、昨年11月に横浜の高校生選抜チームと交流試合を行った北一女(ベイイーニュィ、正式名称は台北市立第一女子高級中學)。北一女には昨年12月の予選で20点差以上つけながら最後は1点差で敗れ、準決勝リーグでも54-62でいいところなく敗れています。最後をいい形で締めくくるためにも、勝ちたい試合でしたが、48-55で敗れ、4位に終わりました。


試合後、涙に暮れる選手たち

試合後、涙に暮れる選手たち

 試合後、悔しさがこみ上げてきた選手たちは涙に暮れ、コートを後にしましたが、チームを支えてきたコーチやOGたちは過去最高の成績を収めた選手たちを優しい笑顔で迎えました。

 過去の南湖高中の選手たちの悔し涙は、「不完全燃焼ゆえの涙」という印象を受けましたが、今回は「やれるだけのことはやった……」という達成感も含まれている涙。周囲の方々の笑顔も、頷けるものでした。


南湖高中の選手の後ろでは……

南湖高中の選手の後ろでは……

 3位決定戦終了後、涙に暮れる南湖高中の選手たちの後ろでは、緑のユニホームの北一女の選手たちも涙を流していました。

 この涙については、また次回ということで


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  • 2 コメント

2 - Comments

かなやより:

2014 年 04 月 26 日 14:32:50

高校バスケの舞台裏、いつも興味深く読ませていただいております。

筆者より:

2014 年 04 月 27 日 23:58:21

ありがとうございます。

日本の高校生と変わらない情熱を見ていただければ、と思います。

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