スウェーデン

スウェーデン:ウメオ

山本 グィスラソン 由佳(やまもと ぐぃすらそん ゆか)

職業:音楽関係
居住都市:ウメオ(スウェーデン)

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人間の飲食物に掛かる消費税は、アルコールを除いて12%です

人間の飲食物に掛かる消費税は、アルコールを除いて12%です

「スウェーデンの消費税は25%」
多くのものに適用となる標準税率は25%、その他、12%、6%、非課税と、モノによって異なります。

12%の代表は「食品」。
以前に紹介したように、穀類や魚介類、野菜などだけでなく、清涼飲料や菓子などでも、人間が飲食することを対象にしているものは全て、アルコールと水道水とタバコを除いて12%です。レストランでの飲食も、2012年に税率が25%から12%に引き下げられました。

過去の参照記事
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2012920172256
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2012281861

その他、宿泊施設(ホテル、ユースホステルなど)やキャンプ場も、12%が適用となります。


交通、本、博物館やコンサートのチケット等は6%

交通、本、博物館やコンサートのチケット等は6%

本や新聞、写真集、子供の塗り絵、楽譜、地図などは課税率6%です。インターネット書籍やオモチャ本など25%の例外もありますが、おおむね書店で購入できる書籍の多くは6%と言えます。
博物館や動物園、コンサートなどの入場料なども6%。

「学習するためのもの」という観点から減税にしていると思われますが、中には娯楽目的の施設や本もあり…。しかし、学習か娯楽か、どこで線を引くのかも難しいので、一律にせざるを得ないのでしょう。これは食品の一律12%にも言えることですね。

バス、電車、タクシーなどスウェーデン国内の交通も6%ですが、ここは娯楽目的のものとは明確に区別されています。つまり、ジェットコースター等の遊具、乗馬、観光ツアー等には標準課税25%が適用となります。


処方薬は非課税、ただし一般の市販薬は25%です

処方薬は非課税、ただし一般の市販薬は25%です


銀行やクレジットカードに掛かる費用も非課税

銀行やクレジットカードに掛かる費用も非課税

日本では銀行の時間外引き出し手数料、クレジットカードの年会費などにも消費税が掛かりますが、スウェーデンではこれらは全て無料。この点は日本とは違う点です。
その他、医療費、福祉施設、保険、学費なども非課税。不動産の賃貸、購入も非課税ですが、今年1月より、駐車場については標準税率となりました。

意外なことに、ロトも非課税なのですが、国民のギャンブル依存症を減少させるためにも、標準課税にすればいいのに…とも思いますね。


ちなみに隣国ノルウェーでは、スウェーデンでは標準課税25%のマッサージが非課税とのこと。物価の高いスウェーデンと比較しても、さらに高いノルウェーの話ですので、結論としては消費者からみて「ノルウェーはスウェーデンよりマッサージが安い」ということには決してならないのでしょうが、営業する側にとっては良い話でしょう。



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