先日、ラヨーン県のバンペーに滞在中、高速ボートで15分先のサメット島まで足を伸ばしてきました。
サメット島と言えば、白砂のビーチが美しく、高級リゾートのヴィラがあり、静かにプライベートな時を過ごせる“隠れ家的アイランド”のイメージです。
しかし、そんな妄想はボートが到着した瞬間に崩れ落ちてしまいました。

浜辺から2メートルも離れた所でボートを降ろされ、ハーフ丈のパンツを海水に濡らしながら、見渡すビーチはまるでイモ洗い状態です。びっしり並んだビーチベッドは人でいっぱい。砂浜もごった返し、どこもかしこも人だらけ…　
「イメージと違うなぁ」とがっかりしながら、ビーチから続く安宿の隙間を縫うように歩き、見つけたレンタルバイク屋でバイクを借りると、島巡りに出かけました。

賑やかなエリアを抜けると、途端に、周囲の景色は手付かずの自然に変わります。
合間に現れるリゾートホテルは、いかにも高級そうな佇まいで、その向こうに覗き見えるビーチはとても美しく静かです。まさにイメージしていたサメットそのもの、いつか奮発してこんな場所に滞在してみたいものです。

チープに楽しむ若者のための場所と、プライベートを楽しむ高級リゾート。サメット島には２つの顔があるようです。
ひと通り島を巡り、再び2メートルほど海水に浸りながらボートに乗り込み、バンペーまで戻ると、途端にサメットが恋しくなりました。
タイにはまだまだ魅力的な島があるんだろうな、そんなふうに思わせる旅でした。

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