元旦のイベントといえば、オランダのあちこちで開催される寒中水泳です。オランダ語では、Nieuwjaarsduik（ニューイヤーズダイク）と呼ばれています。実はこのイベント、長い歴史があり、スヘーベニンゲンビーチで１９６０年に初めて開催され、現在５０年以上も続いているんです。現在ではオランダのあちこちのビーチで開かれており、合計で毎年４万人の人たちが参加するんだとか。

訪れたのは、起源のビーチでもあるスヘーベニンゲンビーチ。
参加するには当日申し込みをすればいいので、誰でも気軽に参加できるいいイベントです。１２時ちょうどにダイブするイベント、申し込み開始が１０時半で、１１時すぎにはビーチに設置されたステージでDJが音楽をかけ、会場を盛り上げます。１１時半にもなると、みんな上着を脱ぎ、水着姿になりだすので、準備体操を兼ねたダンスも始まります。水着を着ずに面白いコスチュームを着用する人、裸の人などさまざま。

参加費用の３ユーロを支払うと、イベントスポンサーのunox
のロゴが入ったオレンジのニット帽子と手袋がもらえます。そして、その中の１ユーロが寄付に回るんだそうです。

今年は元旦は例年より温度が高めだったのですが、かなり寒い年も多いのだとか。そのため、何台もの救急車も待機しています。新年を迎えた喜びを、水と戯れながら表現するというもので、みんなとても楽しそうでした。日本の寒中水泳と大きく違ったのは、一瞬だけ海に体をつけて、すぐに猛ダッシュであがってきたこと（笑）。
寒そうだったけれど、こういうイベントがあるからこそ元旦に多くの人が１カ所に集まり、新年を喜び合える。すてきな行事です。

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