使ったものを片づけるといったことが自律を育て自主性につながっていく。
先日、もうすぐ5歳になる息子が通う幼稚園で、希望する保護者向けに子育てコーチングが開催されました。そこでは、小さい時からよい習慣を習得させる大切さと、子どもの自主性を育てる重要さが力説されていました。子育ての最終目的は、子どもが独り立ちできるようにもっていくこと。そのために一番大切なことの一つが自主性であり、自主性を育てるために感情や行動の自律が欠かせないということでした。
子どもたちが自主性を担っていくということは、自分の感情や行動、決断がもたらす結果を予測できるようになり、責任を持って行動できるということ。自主性を持つ子どもは与えられた状況がたとえ悪くても、不満が募る環境であっても、それらを少しずつ克服していく傾向があるそうです。
自主的であるということは、感情が安定していて自尊心を高く持てている状態で、変化に対しても柔軟に対応できる、新たなチャレンジにも意欲的に取り組める、社会的にもよい関係を築きやすい、問題の解決を見つける能力がつく……と自主性であればこそ享受できるベネフィットは盛りたくさん!
さて、その自主性の育て方ですが、1歳半を過ぎると、見守りながらも子どもを一人で歩かせ、助けを出さずに行動したり、物を拾って持ってくるなどを促す。言語的にも、指をさすだけでなく、言葉を使ってほしいものを頼む手伝いをする。おもちゃを箱に片づけるなどの小さいことを自分でするように促すことから始めます。
そして、3歳から5歳くらいになると、言い様が十分でない時でも、子どもが自分の言葉で必要なことを発言させるように促す。感情に関する言葉も覚えていく時期なので、子どもが感じていることを時には代弁することで、子どもの心の中で起こっていることに言葉を与えてあげる。悲しい、悔しい、怒り、などの感情はとても自然なことでそれらを持つことは悪いことではないことを認めてあげる。その上で、悲しいよりも嬉しい、怒りよりも優しさ、といったポジティブな感情を持つ方が、自分にとっても周りにとってもいい結果をもたらすことを教える。
行動でいうと、自分で食べる、着替えをする、食べ終わったらお皿をさげるなどの小さい責任を与えていく(お手伝い)。
6歳からは、ベットメイキングや、次の日着る服を準備して寝る、一人でお風呂に入る、学校のカバンを自分で準備する、など「自分の役割」を広げていくことで、自主性を段階的に育てられるとのことでした。
特に、着替えや食事、おもちゃの片づけなど身の回りのことをできるだけ一人でさせることや、お手伝いをさせることで家の中での役割を作ることは、子どもの自律を助け、自主性を大きく育てるそうです。
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