カナダ

カナダ:バンクーバー

西川 桂子(にしかわ けいこ)

職業…翻訳者、ライター、記者
居住都市…バンクーバー(カナダ)

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ペットも訪れていいというのが、いいなと思いました。

ペットも訪れていいというのが、いいなと思いました。

義父が脳卒中に倒れました。

義父はこれまでにも何度か「話す様子がおかしい!」と義母が慌てて病院に連れて行き、脳卒中の前兆だと血液を薄める治療をしてもらったりして、事なきを得てきたと聞いています。でも、今回は倒れてしまいました。

ただし、意識が戻ったとき、気になる言語障害や麻痺などはなく、胸をなでおろしていました。手術は87歳という年齢を考えて行わないで、簡易処置で済ませていましたが、その後も出血が続き、私たちが期待したようには回復しません。

本人も含めて、医師と治療方針を話しあった結果、空きができ次第、緩和病棟(palliative care)に移ることになったと、夫から告げられました。

私は緩和病棟というと、末期ガンのホスピスのように、痛みを取り除いたり、不安を和らげるというイメージを持っていました。カナダの場合、ガンに限らず、延命のための治療はもう行わず、言葉どおり痛みを緩和することを目的とした病棟を指すそうです。

病室での携帯電話の使用も可能で、義父はオタワ、私たちはバンクーバーと時差にして3時間、離れているものの、スカイプで顔を見て話ができます。義父は利用しなかったようですが、適度のアルコールの消費も許可されていたほか、ペットも犬と猫はOKで入院患者を訪れることができます。

数日前は合唱団に入っていた義父の病室を、仲間たち20人ほどが訪れて、数曲歌ってくれたそうです。病棟なので、そんなに防音設備に優れたわけではないでしょうに、ずいぶん大らかな対応に、家族である私たちは大いに感謝しています。ちなみに以前にも書きましたが、カナダは基本的に医療は公立のみで、義父が入院している施設も公立です。

スタッフも概ね親切で、痛みがあるようですが、心静かに過ごしているという印象です。

望むらくは、奇跡的に回復して、退院してくれたらいいのですが。






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