台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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GUの1号店が入ったATT4FUN(2013年8月撮影)

GUの1号店が入ったATT4FUN(2013年8月撮影)

 4年前、台北にユニクロの1号店を出店。その後2013年8月時点で37店舗をオープンさせ、目標の100店舗目指して着実に事業の足場を固めているファーストリテイリングですが、その子会社でユニクロよりも低価格のカジュアル衣料品を販売しているGUの1号店が9月19日にオープンしました。

 下記URLでも紹介しましたが、ユニクロ1号店のオープンで長い列ができ、入店までに約2時間を要する人気から4年。その子会社でユニクロよりも更に低価格のGUが1号店をオープンする、ということで1ヶ月くらい前から話題になっていました。
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201010922112


入口で見たGUの案内

入口で見たGUの案内

 そのGU1号店ですが、オープンしたところは、ATT4FUNの3階。
 ユニクロ1号店がある統一阪急百貨店から徒歩5~10分のところにあり、少しばかりユニクロを意識したのかな……と思わせる場所ですが、ATT4FUNの客層は20代を中心に若い世代が多く、中も彼らを対象にした商品を販売する店舗が並んでいるところなので、まずはそこで若い世代にアピールして販路を拡大しようということではないかと思います。


同じ建物の中にあるGAP

同じ建物の中にあるGAP

 そのGU、ATT4FUNを選んだのはいいのですが、ライバルの存在も見逃せません。それが、アメリカ最大といわれる衣料品小売店のGAP。ATT4FUNには地下1階~地上2階に渡る店舗をオープンさせているだけでなく、上の写真のように外から気軽に入りやすくなっているので、エスカレーターを使って3階まで上がらないといけないGUよりも有利な条件を備えています。

 


1階の柱にあった広告。モデルは日本でもおなじみのローラです

1階の柱にあった広告。モデルは日本でもおなじみのローラです

 GUは、ATT4FUNの3階の上りエスカレーターを降りてすぐ右のところにあり、規模は400坪ほど。中には男性用、女性用の衣類だけでなく子供用も販売されていますが、ATT4FUNの客層に合わせてか、女性ものが店内の7割ほどを占めていました。
 気になる価格は、無地の靴下が5足250元(約900円)とユニクロの3足390元(約1,404円)よりも安く設定されていて、お得感はあります。しかし、日本のGUの5足590円と比べると、割高感は感じずにいられません。これはユニクロも同様で、日本と比べると割高なことから、「これなら台湾で買わずに、日本で買おう」という考えになりやすいのが今の台湾の人たちのようです。


ATT4FUNの入口でもらったうちわ(右から2つ)とチラシ

ATT4FUNの入口でもらったうちわ(右から2つ)とチラシ

 GUは、オープン記念価格の商品を販売しただけでなく1,000元以上購入した先着1,000名のお客さんにエコトートバッグをプレゼントし、9月18~22日の来場者先着3,500人に上の写真のうちわをプレゼントするなど、気合を入れ台湾1号店をオープンさせました。ユニクロ1号店のような爆発的な人気とはなりませんでしたが、ATT4FUNの中だけでなく、周辺でもうちわやGUの紙袋を持ち歩く人をたくさん見かけたので、1号店をATT4FUNにオープンさせた狙いは正しかったと言えると思います。

 気になる2号店は、ユニクロの旗艦店がある明曜百貨の地下1階。10月17日の2号店オープンはどのような展開になるのでしょうか。ユニクロ同様に発展し、店舗を着実に増やしていくのでしょうか。

 ユニクロだけでなく、メイドインジャパンのGUにも注目の衣料品販売バトルになりそうな秋、冬の台湾です。


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