オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

前の月へ

2025.11

次の月へ
S M T W T F S
      1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30       

オランダの子どもたちは一般に、まったくと言っていいほど読書をしません。学校の先生や親に、『本を読みなさい!』と口うるさく言われても、本とは無縁の子どももたくさんいます。これは、残念なことだと思います。オランダには、子どものために書かれた名作がたくさんありますし、翻訳された本も数え切れないほどあります。


小学校では、上級生が下級生に読み聞かせをすることもある。

小学校では、上級生が下級生に読み聞かせをすることもある。

その上、子どもたちは小学校低学年で英語を習い始めるので、英語もよく読めるようになります。したがって、簡単な英語の本もすらすら読める、というわけです。オランダ人が書いたオランダ語の本とは、ひと味もふた味も違う魅力を持った英文学をも読めるということは、教養を高めるためにも不可欠だと思います。


確かに一般の図書館には、子どもたちのためにたくさんの英語の本が所蔵されています。しかしよくみると、そのほとんどが新品同様。つまり、誰も借りないということなのです。


推薦図書をたくさん読んだ子供には贈り物も用意されている

推薦図書をたくさん読んだ子供には贈り物も用意されている

そこで、最近の小学生に読書について聞いてみました。『本は好きだけど、学校で読むから家では読まない』という意見が多かったのは意外でした。つまり、学校の国語の授業内で児童書をたくさん読むため、特に借りて読む必要はない、ということなのだそうです。


今年も10月1日から読書週間が始まりました。しかし、図書館は・・・というと、いつもとまったく同じでガラガラ。子どもが本を選んで借りたり、読書をしたりといった風景にはほとんど出くわしたことがありません・・・。日本はどうなのでしょうか。もしかしたら将来、オランダのようになってしまうのでしょうか。だとしたら、とても残念だと思います。


レポーター「フリードリヒス カオル」の最近の記事

「オランダ」の他の記事

  • 993 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website

Archives