オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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フリーゾ王子の突然の死から一夜明けた本日、ちょっとした出来事がありました。国中の風車が、王子の死をいたみ、喪に服したのです。オランダ、といえばそのイメージとして、風車を思い出す方も多いでしょう。現在、全国に3000機ほどある風車ですが、現役のものを含め、そのほとんどが重要文化財として保存されています。


オランダの風車は主に2種類に分けられます。ひとつは、水路に流れ込む水を定期的に排出する役目を果たし、もうひとつは、石臼で粉を挽く役目を担っています。重要文化財といっても、ただ眺めるためだけではなく、実際に使用されているのです。


喪に服した風車。(写真提供:Metro)

喪に服した風車。(写真提供:Metro)

これら全国の水車の登録・保存協会が「オランダ風車協会」です。こちらの協会の代表として、名誉会長に選出されていたフリーゾ王子。かつては、実父である故・クラウス殿下が、この協会のトップに立っておられ、そのあとを継いだ形になりました。


風車は、実際の役目を果たすだけではなく、シグナルを送るために使われたといいます。特に、第2次世界大戦中、オランダ人同士でしかわからない、秘密のコードをやり取りする際、これら風車の羽根の傾き方が、文字の代わりになりました。風車の羽根の傾きを見ながら、人びとはメッセージを読み取っていたのです。


右が、ロアウ・スタンド。喪に服す際に使われる。

右が、ロアウ・スタンド。喪に服す際に使われる。

オランダ中の全風車は今日13日、ロアウ・スタンドという羽根の傾きを示しながら、王子へ悲しみを継げました。44歳という若さで去った、フリーゾ王子。安らかに、という全国民からのメッセージは、風車を通じて天国の王子にも、きっと伝えられたことでしょう。


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2 - Comments

道下より:

2013 年 08 月 17 日 16:09:37

歴史の中であらゆるものが創造的に利用されてきた。風車にもその役割があったんですね。

石田より:

2013 年 08 月 18 日 23:34:18

フリーゾ王子が国民皆さんから愛されていたことがよくわかりますね。
ご冥福をお祈り致します。

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