オランダ

オランダ:ハーレム

倉田 直子(くらた なおこ)

職業…ライター
居住都市…ハーレム(オランダ)

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7月7日の日曜日、ご近所の方が主催するホームパーティに参加してきました。
参加者の国籍は様々で、ほとんどが外国人(非英国人)でした。

その日はスコットランドとは思えないほどの好天に恵まれ、庭で和やかに談笑していたのですが、一人だけいた地元の方(アバディーン出身)が突然そわそわし始めました。

そして「ごめん、どうしてもテニスが気になるから、帰ってテレビを見てくるよ」と
その場からいなくなってしまったのです。

そう、この日はウィンブルドン男子シングルの決勝戦があった日。
1936年以来、77年ぶりのイギリス人チャンピオンが誕生するかどうかが懸かった試合だったのです。

特に、決勝に進出したアンディ・マレー(本名 Andrew Murray)はスコットランドのダンブレーン(Dunblane)出身のスコットランド人。
アバドニアン(アバディーン出身の意)としては、いてもたってもいられなかったのでしょう。

そしてご存知の通り、マレー選手は見事にストレートで勝利。
地元紙もラジオも、当日の試合後から翌日までマレーの話題でもちきりです。


優勝翌日の新聞売り場

優勝翌日の新聞売り場

上の写真はカメラアングルの都合ですべての新聞を収めきれませんでしたが、これの倍くらいある種類の新聞が、すべて一面にマレーの写真を掲載していました。

マレーがスコットランド人だから、スコットランド限定でこんなに盛り上がっているのかと思っていましたが、イングランド在住の知人によると、イングランド人にとってもこの優勝はかなり嬉しかった様子。

近代テニスはイングランド発祥なのに、77年もイギリス人がチャンピオンになれなかったことに相当不満があったのでしょう。
その「イギリス人」が例えスコットランド人でも「連合王国人」として片目をつぶりながら歓迎したようです。
イングランド出身のチャンピオンにこだわっていたら、また更に70年くらいかかるかもしれませんしね。

そして当のマレー自身も、「スコットランド人であるけれど、先祖のルーツはイングランドにある」という旨の発言もしているそうです。

日本人には、こういう同国内の民族感情はいまいちピンときませんが、ひとつの勝利をお互いに歓迎しているのは素晴らしいことですよね。
たまたま耳にしたラジオで「マレーの優勝はイギリス全体を勇気づけた」というようなコメントを聞いたのですが、それは決して大げさではないかもしれません。

マレー選手には、ぜひ来年もウィンブルドンで活躍して欲しいと思います。





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