タイ

タイ:バンコク

青柳 みちよ(あおやぎ みちよ)

職業…主婦ライター

居住都市…バンコク(タイ)

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お悔やみに届けられた花

お悔やみに届けられた花

半年振りにオーストラリアに行ってきました。私にとっては「行く」というよりも「帰る」と言うほうが合っています。というのも、かつて8年間この国に住んでいたからです。
今回の渡豪の理由は、私にとって身近な知り合いが「あと数日の命」と聞かされ、慌てて飛んでいったものです。


しかしお見舞いに駆けつけて驚きました。余命一週間と聞いていたその人は、病室で椅子に座っており、チューブの一本も点滴さえも受けていません。身体はすっかり弱っていますが、弱々しい声ながらも、いつもと同じように会話をすることもできます。
いったいどういうことだろう?と訝っていましたが、話を聞いて納得しました。

ここは、余命わずかな高齢者が、その最期の時を過ごすための場所で、病院とは違うというのです。病院としての設備もある程度備わっているでしょうが、手術や治療を行うことが目的ではありません。
知り合いは76歳、幾つもの病気を併発しており、もう余命わずかと言うときに治療を諦め、ここに移ってきました。

全ての病室は個室。食事は豪華な一般食。週に一度はセラピードッグが病室を回り、患者たちを癒してくれます。茶色い大きなプードルでした。痛みはモルヒネで抑え、食べたいものを食べ、家族と会話を楽しみながら、好きなように時を過ごすことができます。


最期の瞬間まで家族とお喋りし、笑い、普通の時間を過ごしながら、その生涯を終える様子を見、「こんな幸せな最期もあるんだな」と悲しみの中にも思ったものです。






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