今朝のVancouver Sun紙の一面
バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州の総選挙が、5月15日に行われました。
今回の総選挙。私は4月後半から5月上旬にかけて、日本だったので、最近の世論の動きを追えずにいましたが、ずっと与党、自由党の苦戦模様が報じられてきました。そのため、自由党党首のクラーク首相が、勝利宣言をするのを見て、「いつの間に州民の支持を取り戻したのか?」とびっくりしました。
実は娘も参加したパイプライン建設反対のデモ(The Record紙)
そもそも勝利した自由党は、長年、バランス会計として、赤字を出さない財政を重視。州民の支持を失う増税より、公共部門の支出を削減を続けてきました。過去10年あまり、予算がないので、学校での従来のプログラムの廃止をよく耳にしますし、2011年には教職員の組合と自由党率いる政府が大きく衝突。ストライキで、子どもたちは通知表をもらうことができませんでした。
一方、現在、建設が進められているパイプラインのような、強いBC州を目指す経済政策を推し進めています。パイプラインはタールサンドの産地となるお隣のアルバータ州から、太平洋へのゲートウェイ、BC州へと送るためのもので、州財政を潤すと見られているものの、環境活動家から猛反対を受けています。
さらに2010年に導入された、消費税と州税をあわせたHST(統合売上げ税)は、住民投票の結果、まさかの廃止に追い込まれました。一度、導入した税金の廃止でしたので、各所で、莫大なコストがかかりました。
このように向かい風の中での総選挙。世論調査でも野党のNDP有利だと聞いていました。
記事を読んだところ、選挙結果は、勝利を予測されていたNDPが、強気にですぎたことで、有権者を不安にさせたこともあるかという気がします。たとえば、パイプライン。既に建設が始まっているパイプラインについて反対しているので、またもや血税が無駄になります。減税は嬉しくても、財源のない減税は、将来が不透明です。子どもたちの世代に負担をかけるだけになる可能性が大きいことはできないと判断が出たのかな。
私個人としては経済政策重視なので、歓迎の結果でしたが、子どもたちからは大不評でした。
最後に面白いなと思った、選挙結果を受けてのコメント、「She just is like a dog with a bone. She wouldn\\\'t let go.」(カナダプレス)。
このSheは、勝利に大きく貢献したとされる、自由党党首、クラーク首相へのもので、首相を犬にたとえて、手持ちの骨を絶対に離そうとしなかった執念がすごかったというもの。日本的には、こういう表現しないような気がします。
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