オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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Fado(ファド)という音楽を、皆さんはご存知でしょうか。ポルトガルの伝統音楽のことです。ファドは、運命という意味のfatum(ファトゥム)に起因しているといわれます。ギター、ベース、そして、ギターとシタールの中間、といった感じのラギターラという楽器を用い、歌が加わって構成されるのが一般的ですが、このアンサンブルで楽器の音色に歌声が乗ると、実に哀愁のこもった物悲しさを感じさせます。


ポルトガルの国の音楽と呼ばれるにもかかわらず、ファドの起源は、不明とされています。首都リスボンで、ある流しの歌手が演奏したのが始まり、とか、南部ポルトガルの海で、漁師たちが波間で故郷を思いながら歌った唄がルーツ、など、起源については民間伝承が多く聞かれます。


レストランで、ファドのライブを体験できる。

レストランで、ファドのライブを体験できる。

このファド、特に南部ポルトガルのレストランでは、夕食時になると「流し」のミュージシャンたちがやってくるので、ライブ演奏を聴くことができます。ミュージシャンたちは、レパートリーを豊富に持っており、好きな曲をリクエストすることも。しかし、食事中に生演奏が流れてくるのはちょっと・・・ムリヤリ感(?)アリ?とも思えるのですが、このファド、聴かされる、というよりも、ずっと聴いていたい!という感じの音楽なので、なかなか癒されます。


賑わう、ファド・ハウスの入り口。

賑わう、ファド・ハウスの入り口。

レストラン以外では、「ファド・ハウス」と呼ばれるレストラン・バーで、このファドを楽しむことができます。しかし、このファド・ハウスでは、プロの歌手だけが演奏・出演を許可されるのだとか。たしかに、ファド・ハウスに著名歌手が出演するときなどは、大勢の人びとが列を作っていることもあります。


ファドの音色は、日本の演歌にもちょっと似ているように思います。哀愁、望郷、運命、人生、そして恋愛の苦しさなどが、歌詞の主なテーマになっているのも、類似点かもしれません。ポルトガルを訪れるまで、恥ずかしながらファドの存在を知らなかった私ですが、レストランでの生演奏を耳にしたとき、思わず演歌を連想し、望郷の念を抱いてしまいました。琴線に触れる音楽・・・それが、ポルトガルのファドです。


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