スペイン

スペイン:バレンシア

大田 朋子(おおたともこ)

職業…ライター、エッセイスト、講演家

居住都市…ブエノスアイレス(アルゼンチン)
→ケント(イギリス)
→バレンシア(スペイン)

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失業率の高さが叫ばれて久しいスペインですが、スペイン国家統計局が発表したところによると、昨年2012年10~12月期の失業率は過去最悪の26.02%、失業者数は597万人に達したとのこと。
16~24歳の若い世代の失業率にいたっては、55.7%です。


スペインの建築バブルがはじける前の2007年の失業率は8.6%、失業者数は190万人だったことを見ると、今回の経済危機がスペイン社会に与えている影響の大きさが見て取れます。


そして、その失業率の悪化に伴って増えてきているのが「Ni-Ni人口」。

「ニニ(Ni-Ni)」とは、“Ni estudiar, ni trabajar”(勉強も仕事もしない)、いわゆる「ニート(下記注*)」を指すスペイン語。


2012年OCDE調べによると、スペインの15~29歳の若者の 23,7%(190万人)、25歳から29歳の29%がNi-Ni(ニニ)です。



スペインのニート率は23.7%で世界第4位。

スペインのニート率は23.7%で世界第4位。


世界各国の15~29歳のNi-Ni%を表すランキングでも、スペインは世界4位のニート国。ちなみに、1位トルコ(36.6%)、2位イスラエル(27.4%)、3位メキシコ(24.4%)、日本は9.9%と表されています。


このように、欧州諸国のなかでもNi-NIS人口が最も多い国スペイン。

若者の72%が、スペイン以外の他諸国の方が仕事が見つかりやすいと認識しているとのアンケート結果も出ているように、国内情勢は明るくありません。

勉強をさらに続けたからといって職があるわけではない、働きたくてもスペインには仕事がない、という悪循環のなかで増え続けるNi-Ni(ニニ)。


EUメンバーなのだから就労許可の問題なくドイツや英国などその他の欧州諸国に職を求めればいいじゃないかとの声も聞こえてきそうですが、現実として、スペイン国内で仕事が見つからずとも、語学が堪能で資金力がある層が作る労働力は、すでに国外に流出しています。


多くのNi-Niは、経済的に両親に依存している状態のため、職を求めて国外に出る資金が不足していたり、英語を始めとする外国語の習得が十分でないために「国外に出られない」現実があります。



2013年が始まって1か月。
スペイン経済はいっこうによくなる兆しを見せませんが、今回の経済危機は長丁場になりそうです。






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