オランダ

オランダ:ハーレム

倉田 直子(くらた なおこ)

職業…ライター
居住都市…ハーレム(オランダ)

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アバディーンに移住して1年半。
こちらで仲良くしている友人の中に、イラン人の女性がいます。
その方が結婚4年目にして、同じイラン人である旦那さまと満を持して披露宴をすることにしたと言ってきました。

おめでたい報告に祝福の言葉を送りつつ、いまどきのイランの結婚式はどんな様子なのか聞いてみました。

私はリビアで地元の方の結婚式に参加させてもらった経験があるので、てっきり似たような雰囲気なのかと思っていました。

ちなみにリビアの披露宴は、宗教の戒律上、男女別々に行われます。
そして花嫁は、新郎のエスコートなしにお一人で入場し、民族衣装とドレスのお色直しもありました。


絢爛豪華なリビアの花嫁

絢爛豪華なリビアの花嫁

▼参考記事
「完全女性オンリーのリビア式ウェディング」
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2010125202252

でもそのイラン人の友人曰く、イランの女性はウェディングで民族衣装を着ることはなく、西洋的なドレスオンリーなのだそう。

そして会場は、二人の故郷テヘランから数時間も離れた田舎の街でガーデンウェディングを行うのだとか。
そんな遠く離れた場所までわざわざ行くのだから何か所縁があるのかと思ったら、ただテヘランから離れたいからなのだとか。

そう、イランでも男女が同席するパーティは法律で禁止されているのです。
テヘランは警察の目が厳しく、みつかったら投獄されてしまうので、わざわざ警察の目を逃れるためだけにバスをチャーターして辺鄙な田舎まで行くとのこと。
(ちなみに今回の招待客は200人。300人規模のパーティもよくあるそう)
そしてその地元の地方警察は、賄賂を受け取ることで目をつぶってくれるのだとか。
きっとその賄賂が彼らの収入源でもあるのでしょうね。

私はリビアでの経験があるので「うんうん」と頷きながら聞いていましたが、同席していたアルゼンチンの女性は「男女同席パーティ禁止」とか「投獄」とかの概念が理解できないようで、目を白黒させていました。

イランの彼女は苦笑いしながら、「イランの刑務所はとっても収容力があるのよ」と冗談とも本気ともつかないことを言っていました。

ちなみにイラン国籍をもつ人にとって、外国に行くヴィザを取得するのは非常に大変だそうです。
一度ドバイなど協定がある国まで出て、その現地の大使館(例えば英国大使館)でヴィザを取得し、4週間程度待たないといけないのだとか。
だから彼女の家族は一度もイギリスに遊びに来たことはないそうです。

そして日本人の感覚では、「せっかくイギリスにいるんだから、近隣諸国も旅行したい」と思いますが、
イラン人はヴィザのあるイギリスからは出られないそうです。
あくまでもイギリスに滞在するためだけのヴィザなので、他の国には出られないのです。

更に余談をもうひとつ。
イランも、リビアと同様に日本から遠く、全く文化の異なる国。
共通点も少なく感じられますが、彼女は超親日派で初めて会った時から親しげに接してきてくれました。
なんと彼女は子供時代に日本のアニメをいろいろ見て育ったそうで、そのせいで日本に親近感を覚えるそうです。
曰く、彼女の子供時代にアメリカからの映像コンテンツが輸入禁止になり、その代わり大量に輸入・放送されていたのが日本のドラマやアニメだったのです。
そして同席していたアルゼンチン女性も「キャンディ・キャンディ」を見ていたとか。
異国で育った環境が違っても、共通の話題としてのぼる日本のアニメって凄いですね!

彼女のパーティがイランで行われるのは5月。
何事も無く、警察に目を付けられることもなくパーティが行われるよう遠方から祈ろうと思います。





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