オランダ

オランダ:アムステルダム

フリードリヒス カオル

職業…フリーライター

居住都市…アムステルダム市(オランダ)

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オランダのほぼ中心地・ニューウエイヘィンという場所に、小さな博物館があります。こだわりのある博物館、その名も「ブリキの缶博物館」。それも、1950年代と1960年代にオランダで大量に生産された、小さなブリキ缶だけを収集し、展示しています。これらのブリキ缶は、Kruidenierswaren(香辛料入れ)と呼ばれ、主に、コショウやココアなどを入れておくために重宝されたものでした。


貴重なアンティークものも展示されている。

貴重なアンティークものも展示されている。

この博物館の「館長」は、ポリーンとロブ夫妻。彼らが20代の頃、熱中して収集した美しいブリキ缶の数々は、自宅を改造して作られた博物館に展示されています。彼らは、子供の頃からたくさんブリキ缶を集めていて、地下室が一杯になってしまうほど、というブリキファンだったそうです。



夫婦で集めたブリキ缶を保存しているうち、自宅の地下室にも、収まらないくらいの量に!ならばと美術館にしようと、2人は思いつきました。人びとに、昔ながらのこれら缶を公開して、古き良き時代のオランダを思い出してもらおうというコンセプトの元、この美術館は公開されました。


眺めているだけで、懐かしい時代が脳裏によみがえる。

眺めているだけで、懐かしい時代が脳裏によみがえる。

夫妻によれば、「今は何でもモノがあふれているけれど、昔はなにもなかった。その代わり、人びとに創造性があったので、とてもユニークなものを自分で作り出したりすることに誰もが長けていた」とのこと。この美術館の中に置いてあるブリキ缶の多くを見ていると、かつての人びとが愛した、あたたかい色合い、クリエイティブな心が、そのまま伝わってくるようです。


この博物館の内部にはカフェもあり、60歳代以上の人びとにとっては、特に楽しい憩いの場に。こうした缶や関連製品を見ながら、古き良き昔を思い出し、いろいろな話が弾むそうです。コンピューターもスマホもなかった時代に作られた、こうしたブリキ製品。素朴で、単純なつくりではありますが、人びと誰物の心に何かを訴える魅力が、まだまだあるように思えます。


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