メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 7日深夜のメキシコ太平洋側のオアハカを中心としたM8を超える夜中の地震、そして19日昼すぎのメキシコ市付近を震源とするM7の地震と、この2週間の間に甚大な被害をもたらす地震が続いています。

 奇しくも19日は、32年前の総被害者数1万人を超えると言われているメキシコ大地震と同じ日。

 地震発生直後から日本大使館のあるメキシコ市の中心部は建物から避難する人々でごった返し、高層ビルからの映像では耐震構造担っていなかった可能性がある建物が至る所で崩壊、倒壊し砂煙を上げている様子が伝えられています。


瓦礫をほぼ素手で撤去(現地テレビ局の映像から)

瓦礫をほぼ素手で撤去(現地テレビ局の映像から)

 被災地となったメキシコ市から約460キロ離れたグアダラハラでは、地震発生から数時間の間に、各自治体と州政府の救助隊、消防隊などがメキシコ市に向けて出発。救助活動に当たることになります。

 現在、現地テレビ局は被災地の中心に入り、人海戦術での救助活動の模様を中継しておりますが、救助活動をしているのはほとんどが一般市民。政府もオリンピック記念競技場でボランティアとして救助活動などに当たる一般市民の登録を行うなど、誰かれ隔たりなく「兄弟を救え」と立ち上がっています。

 先ほども、倒壊したビルの瓦礫(がれき)をバケツリレーする中、1台の車が20人ほどの素手の若者たちによって運び出されていきました。


一般市民による救出活動(現地テレビ局の映像から)

一般市民による救出活動(現地テレビ局の映像から)

 7日深夜の地震でも、多くの建物が倒壊しました。他の地域から救援物資を運ぶ車が被災地近くで事故に遭って横転。救援物資の奪い合いが起こったり、最終目的地まで到着しなかったり、混乱は続いています。今日の地震も一部地域が前回と重なっています。

 また、メキシコ市では小学校の建物が倒壊し、子どもたちの救出活動が夜通し続けられています。

 この時ばかりは「Si Se Puede!(できるんだ!がんばろう!)」の掛け声で元気付けられる思いです。




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